「劇場型閣僚」の真価はこれから 『舛添要一』
舛添要一厚生労働相就任から2カ月半が経過した。年金、薬害肝炎など次々に降りかかる難題に、わかりやすい言葉遣いと派手なパフォーマンスで立ち向かう姿に国民は喝采(かっさい)し、「次期首相候補」の声もかかるほどの人気を得ている。メディアのニーズにも合致し、テレビなどにもほぼ連日登場している。ただ、最近は「発言が行き過ぎ」「実行は伴っているのか」との声も聞かれ始めた。滑り出し好調な“劇場型閣僚”だが、政治家としての真価が問われる時期に入ってきた。
「平易に過激に」 国民つかむ
舛添流の極意は、言葉のわかりやすさとインパクトだ。「横領した連中はきちんと牢屋に入ってもらう」。年金横領・着服問題では、国民にわかりやすく、かつ刺激的なフレーズを並べた。
そのスタイルは8月27日、安倍前内閣の厚労相に就任した直後から表れた。
30日に厚労省の前九州厚生局長が親類の社会福祉法人前理事長から高級車や現金を受け取っていた事実が発覚した際、「法律に基づき厳正に対処する」と即座に責任追及を表明。前局長はすでに退職しており、厚労省内では「処分は困難」との見方もあったが、給与10カ月分にあたる約1000万円を返還させた。
薬害肝炎問題では、大阪高裁の和解勧告直後に原告団と面会した。現職大臣が訴訟中の相手と直接会うのは異例で、テレビカメラの前で「心を1つにしてまとめていきたい」と声を詰まらせた。
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