守屋前次官喚問 第1回 本題に入る条件は整った

 接待ゴルフは通算200回以上で、夏休みにはツアーが組まれていたというから、常軌を逸している。

 守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問で、防衛行政のトップが長年、利害関係のある業者から接待漬けになっていたことが確認された。守屋氏は自衛隊員倫理規程を破り続けてきたことを自ら認め、退職金返納も含めて責任をとる姿勢を示した。

 一方、接待をした防衛専門商社「山田洋行」の元専務への便宜供与については否定し、米補給艦への給油量の訂正問題にも関与していないという。

 証言にはあいまいな点もみられ、引き続き事実関係の解明に努めていくことが必要だろう。もとよりその作業は、本題となるべき新テロ対策特別措置法案の本格的審議を進めることと、何ら矛盾しないはずである。

 守屋氏は出世に伴ってストレスが大きくなり、その発散をゴルフに求め、友人関係にあった元専務に甘えたと説明した。まったく自分本位の考え方であり、防衛行政への不信を抱きはじめている国民には到底理解できない。

 自身の問題が新テロ特措法案の審議の妨げになっている点については「痛切に責任を感じている」と反省を口にした。自衛隊の国際貢献や米軍再編などに守屋氏が業績を挙げてきたことは事実だが、不適切な振る舞いが取り返しのつかない事態を招いた。賭けマージャンでの勝ち分は、焼き肉代になったなどという情けない言い訳を、自衛隊員やその家族がどのような気持ちで聞いているか。そこに思いをめぐらせるべきである。

 次期輸送機CXのエンジン調達などをめぐり、元専務側に便宜を図ったかどうかが焦点の一つだったが、守屋氏は疑惑を否定した。装備品納入をめぐって山田洋行が過大請求をしながら、不問に付された件についても、自らの関与はないと主張した。

 これだけの接待を続けながら便宜は何もなかったというのも不自然だが、現時点で野党が守屋氏の職務権限との関係で疑惑を追及するには、材料不足といえよう。検察当局による解明を待たざるを得ない面も少なくない。

 今後は法案審議を進めつつ、他の関係者の国会招致や守屋氏の再喚問の是非を検討していくべきである。



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posted by shin at 11:49 | 大阪 晴れ | Comment(0) | TrackBack(0) | 気になるNEWS〜政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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